dorokは、とにかく「テッパンな鯖」にしたかった。普通テッパンかどうか、というのは主にハード面だったり、OSの設計コンセプトだったりアプリの選定だったりするのだが、ワタシの場合はちょっとそれとはずれている。ワタシの考える「テッパン」の条件は、主に人間の記憶に関する問題だ。
まずは思いつくままに箇条書き。
●使い慣れたOS(というかLinuxのディストロ)であること
●操作の手数は極力少なくすること
●操作については、簡単な文書でほぼ完全に作業を再トレースできること
●その他もろもろ、すべてにおいてシンプルな実装となっていること
へっぽこネットワーク管理者の多くは、何かを兼業していることが多いわけで、しかも、鯖運用がうまくいけばいくほど鯖の設定なんかは触らなくなる。つまり、そこそこうまく機能している鯖の設定、というのはトラブルが起きる頃にはだいたいのところが忘れ去られていることが多い。その際のアドバンテージは、「proftpdはrpmイッパツでapt-getのアップグレードしかしてないから、/etc/proftpd.confだけ見ればなんとかなるはずだ」というきわめてシンプルな履歴であること、なのだ。下手にソースでオプション立てまくって、アップグレードするのが怖くてシステムを触れなくなる、こんなアフォなことをやってはイカン、と思うわけです。そういう意味では、微妙に存在価値がなくなっているinetdとか、xinetdとかはもういらないんぢゃないかなあ、などと思うわけですが。
というわけで、dorokに入れていったサービスの履歴を紹介。(だらだらと続く)