太陽黒点がどうこうとかで、 結構暖かい日もあったはずの3月も終盤になってみれば平均気温8.4度(東京)と、あいかわらず謎の天候が続きますが(ちなみに8度台だったのは2011年、2012年以来5年ぶり。百年単位で見ればそれでも高い方ですけどね)、先日、我が家のリビングのエアコンが壊れました。
電源は入るし一見動いてる風、なのでしばらく気づかなかったのですが、いつまで待っても出てくるのはただの冷風。室外機がとてつもない異音を立ててた時期などもあり、ついに天に召された模様。
ダイキンだった
壊れたのはダイキンのAN28BRS-W(たぶん)。なにぶん古すぎたせい(とはいえ、せいぜい15年くらい前のハナシなんですが……)か、ダイキンのサイトで見つけられなかったからよく分からないし、型番のチェック方法もよく分からず、10畳用かどうかもちょっと不明。世の電機メーカーに声を大にして言いたいのは、
- せめて2000年以降くらいの全製品のラインナップはカンタンにアクセスできるようにしとくべき(細かいことだけどflash厳禁で)。
- 製品そのものの分かりやすい位置に、型番を明記しておくべき
そんなに難しいことではないと思うんだが、こういうことにコスト割くべき、という議論が社内で無いんだろうなあ……。
まあ、いいや。
「大掃除」に費やした時間が悔しいんだよなあ
この製品、2000年10月に販売開始だそうなので、おそらくは15年以上は使ってきたはず(ということがこの時点でやっと判明)。
リビング、という最も稼動率の高い場所で、それなりに稼働させてきたので、寿命であることには異論はないのですが、昨年の夏、異臭に耐え兼ねてかなり時間と手間をかけて内部を徹底清掃したので、(ふだんまったくやらないのに)ちょこっと手間ヒマかけた途端に昇天かよ、と、そこは若干アレですが、こういうのは時の運、まあしょうがない。
なお、この、エアコン清掃道は(文字通り)中々奥が深いわりに、以外と知られていない気がするので、せっかくなのでいずれ書く予定。
冬のエアコン購入は(私の場合)吉、なんですが……
まあそんなこんなで、今どきのエアコン情報集めを開始。
その過程で、
- エアコンは、実は暖房の方が性能を要求されるので、「問題なく「暖房」できるには、どのクラス、サイズのものが必要か」という観点で探すべき
- エアコンの価格変動パターンからすると、購入のベスト時期は秋以降。さらに、冬のアタマに新モデルが出て、1月後半から在庫一層セールに入るパターンが多いので、「何が何でも新製品」というワケでもない自分としては、今(1月末だった)は、まずまず良いタイミング(※諸説あり)
という情報に行き当たり、ちょっとテンション↑↑アップ。なにより、真夏にエアコンが止まり、待ったなしでエアコン選びをしなければならない、というプレッシャーのことを考えると、ま、無ければ無いでコタツに入って凌げる冬の方が断然気持ちはラク、です。
メーカーごとにいくつも存在する製品ラインごとのスペックをチェックし、山ほど出てくる比較サイトや選び方指南サイトを読み漁り、2chの家電板を彷徨い(テンプレ項目に「どこの国の製造か」が存在しているあたりでかなりゲンナリ)、いい加減に脳が煮えだした頃、自分にとって最も重要な要素がなんであるか、がようやく明確になりました。
ダイキンにしなかった理由
街中で意外と広告を目にすることが多いせいか、「エアコン関連専業」の印象が強く、やはりダイキンのブランドネームにはグラっときていました。そもそも、元々がダイキンだったし。
しかし、調べていくうちに、
- 最近のエアコンにおいて、テクノロジー的に突出しているメーカーは、はっきり言って、ない
- ダイキンが推している「うるる加湿」とかいう機能、外気から水を取り込むという、ものすごい無理筋の設計。また、消費電力にどのように影響しているのか、というデータも見つけられず、(この機能フルに使うと)省エネではないのではないか疑惑拭えない
- 「24時間、電話サポート受付」というその姿勢はすばらしい、と思ったが、結局のところ15年使っていて、デンワしたのは一回もなかった、ということを考えると、少なくとも自分にはそんなにアピールしない
……ということが分かり、徐々にダイキン熱が冷める私。エアコンだけに。
また、エアコンの話になるとまず話題になるのが「省エネ性能」ではありますが、
にあるように、「10年前と現在」の省エネ化は、せいぜい、一割程度(この記事が書かれたのは2015年だから、さらに「省エネ化」の向上比率は漸減していることでしょう)。経験上、機械の類の性能というのは、ざっくり、倍くらい変わってないとなかなか体感できないものです。「一割」なんてのは、使い方(や電気料金のちょっとした変動)次第でどうとでもなる数値です。
上記記事にあるように、「買い替えれば確実に超オトク☆」という時代は10年前に終わりを告げている、と断言できるでしょう。「予算をオーバーしてでも最高級の省エネモデル」というのも、使い方に合わせてきちんと試算してみないと、単なる「エコ満足」に終わりかねません。
ま、逆に言えば、ブランド名で選んでもそんなに間違いはないと思うので、やっぱダイキンブランドだよなあ、という方は、そのままでいいんジャマイカ、とも思いますけどね(投げやり)。
……というところまで理解するのに数日。さて、では、特段決め手がない中で、どのメーカーに的を絞るべきなのか。
さらに数日、ぼんやりと考えた結果、ようやく結論に辿りつきました。
三菱電機一択なのだ
それは、「メンテナンスのしやすさ」です。
まず前提となるのが、近年のエアコン遡及ポイント、省エネと並んでのもう一つである「自動メンテナンス機能」について。
室内機の吸気フィルターまわりを自動清掃してくれる、という、夢のような機能、それが自動メンテナンス機能。
ただ、これも調べると、結構ネガティヴな情報がわんさと出てきます。ま、「買ってはいけない!」的な極端な意見は、だいたいエアコンクリーニング業者の発信してる情報だからポジショントークでしょ、とも思いますが、こちとらなんせシロッコファンを真夏に数時間かけて清掃した人間ですから、「だよね〜」と、ついつい、同調してしまいます。
ただし、今日び「自動メンテ機能無し」、というのは相当な廉価モデルになってしまい、むりくりここをケチっても、そもそもメーカーの想定する「ボリュームゾーン」から外れるんじゃないの、という逡巡も。自動メンテ機能自体も登場してずいぶん経ちますから、改善もされているだろうし。
で、ようやく本論なんですが、自動メンテ機能の最大の問題点は、「吸気部分しか清掃してくれない」ということにつきます。内部の内部、はともかく、実は、シロッコファン〜送風エリアは、結露きっかけでカビ大増殖、を非常に招きやすい。
で、ここについて非常に賢明なる大英断をくだしているメーカーが……あるのですよ!
それが、三菱電機。
見よ、この驚異のオーバーテクノロジー、「はずせるボディ」!
たぶん、ほぼすべての家庭用エアコン(上はFZ、下はGEまで)が、この「はずせるボディ」になっています。清掃を阻む、送風口のフラップが取れる! その奥のルーバー的なモノもカパっと開く!
んで、シロッコファン(クロスフローファン、とも。霧ヶ峰はラインフローファンと呼ぶらしい)にもラクラクアクセス!
もうね、これは全メーカー見習うべき(でなければ、内部、送風エリア、室外機含めた「完全おそうじメカ」を搭載して欲しい)。
ネットショップで「買ってはいけない」
というわけで、長かったエアコン選びの旅もようやく終わりを告げ、無事、霧ヶ峰 Xシリーズあたりに的を絞る私。
で、あとはそのまんまタブ開きまくったブラウザからネットショップでホイホイと購入、と思ったのですが、ここでハタと手が止まります。
以前、乾燥機付き洗濯機を購入した際、最後の最後で設置場所に収まらず、泣く泣く購入をキャンセルした(なんか「出荷のために倉庫から移動した分」的なお金も払ったような記憶が)ことを思い出し、やっぱり店で購入することに。売り場の人の見解も聞きたいし、取り付け費用まわりとか、壊れたヤツの引き取りとか、細かく詰めるハナシがたくさんありそうだし。
というわけで、リアル店舗(新宿のビックカメラ)にて無事、購入(巷ではヨドバシのオンラインショップの評価がオニのように高いですが、こと、リアル店舗におけるエアコンの展開に関しては新宿本店、ビックリするくらいショボかったな〜。ネットにリソースを割きすぎなんジャマイカ。余計なお世話ですが)。
売り場のオジサンと情報交換しつつ、無事「三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-X2816」を購入。
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なんでもオンライン購入で済ませがちな私ですが、大型家電みたいに、一般的に購入頻度が低く、こちらの経験値が低い領域は、まだまだ、対人の方がメリット多いな、という印象です。
取り付け工事も一時間そこそこで終わり、無事任務完了。ま、いざ使ってみると、気流を巧みにコントロールしてる感はたしかにあるのですが、さすがに地べたを強力にあっためてくれるワケではなく、床に直で座るようなときは、結局コタツやらガスストーブを併用しています。それでも、今回調べまくったおかげて、実はヒートポンプによる暖房が、いわゆる「電気抵抗を熱に変える系」の暖房器具よりもはるかに効率が良い、ということを学習したので、なるべくエアコン回すようにはしていますが。
で、一番気になるメンテ(の自動化と効率化)、の部分については、今のところこの程度のホコリが溜まり(一回、うっかり掃除してしまったので一月分くらい)、フィルタは、隔週くらいで掃除機かけると、やっぱり掃除機についてるゴミ検知センサーは反応しており、そこそこのペースで手動メンテはやった方がよろしいだろうな、といったところです。
まあ、しょせんは高くても数十万円の家電ごときに夢を見すぎてはイケマセンね。そして、「夢の新機能」よりも手動メンテのしやすさ重要、ということは再度、強調しておきたいところです。
夢の全自動家電生活は、まだまだ遠いですな。
【おまけ】
あくまでも「厳正なる抽選の結果」ですからねッ。
……というわけで、溢れる三菱電機愛を語っている勢いで、ユーザー登録者へのアンケートに、相当な熱量で回答した結果(←正味のハナシ、内容は関係ないけどな)、QUOカードを査収しましたとさ。めでたしめでたし☆