最近、そんなにヒマでもないんだがやたらと本屋に行っている。
ヘタすると一ヶ月くらいの間、PC系の雑誌を買うために立ち寄ることすらしない、という日々がもう一年近く続いていたのに、ここのところ一週間に一度以上くらいは立ち寄っている。すごい頻度だ。(こんなこと平然と書くと仕事が減りそうだなあ)
正直、つまらない。小説読みでもないし、音楽やら映画やらアートやら人文科学に興味があるわけでもないので、今日もWeb+DB Pressの最新号すら置いてない、しょぼい本屋に行って、特に面白いものもないので、須藤元気のそろそろワンパターンになりつつある「オレ哲学」を小出しにしたインタビューを立ち読み(まあ、師匠の自律動作最大化理論にも通じる部分は多少共感しながら読んだが。でも、最後に道場で先輩が口にした、半身の構えの問題点はずーっと気になっている)して、月刊少年チャンピオンで施川ユウキ先生の作品が載ってないことを確認して帰ってきた。行くところがないから行ってるだけだ。
なんでだろう。
思い出した。昔、どういうときに本を読んでいたかを。
どうしていいか分からなくなったとき、自分は本を手にしていたのだった。
本屋という商売がすたれつつあるのだとしたら、それは人々が迷わなくなっているせいなのかもしれない。
出版という商売がこれからも続いていくためには、お客を迷いから救い出そうなんて無茶なことに本気で取り組むか、もっともっと迷わせないといけないのかもしれない。