生協の「さわやか低脂肪乳 1000ml」

「牛乳でお腹ゴロゴロ」を回避する

【警告】以下、ウンコウンコ連呼(ライム感)するので、そういうのは苦手な方はご遠慮ください

ワタクシ、「乳糖不耐症」というやつらしく、牛乳を一気に、大量に飲めない体質です(今書いて気づいてしまったが、小学生の頃はどうしていたのだろう。ほぼ毎日、給食の冷たい牛乳を200ml、問題なく飲み干してたハズなんですが。。腸内環境が変わったんですかね)。

軽い過敏性腸症候群でもあるので、朝とかは特にいけません。確実にお腹を下すのみならず、下したあとも腸内環境を破壊しまくるらしく、便臭にも影響が出ます。

一時はアカディなど購入して飲んでいたのですが、まあまあ割高だし、いつ、どこでも売っている、とは限らないので、これも続かず。

そんなこんなで、「まあ乳製品アレルギーではないし、ヨーグルトとチーズ喰ってればいいか……」と、諦めていたんですが、ここのところ運動後にプロテインを飲むことが増え、どうせ何かの液体と一緒に飲むなら、牛乳で流し込めばさらに+数グラムのタンパク質取れるな……と思いつき、さらに、疲労防止にはクエン酸だよねー、と考えを巡らしたところで、ふと、「めんどいから、いっぺんに牛乳+クエン酸(+プロテイン)摂取で済ませられないだろうか?」というところに思いいたりました。

クエン酸牛乳絶賛製造中。。

これを思いついた遠因としては、以前、かの電波本「買ってはいけない」で、昨今市販されている「昔ながらの製法ではない」牛乳は、胃酸で「自然に」凝固しないからお腹を下すのだ! などとまことしやかに書かれていたことにあります(当時、まだフードライト/レフト、なんて言葉も無く、「美味しんぼ」も、現在のようにペンペン草も生えない勢いで論破されまくっていた時代ではないので、比較的ニュートラルに「フーン」と受け取ってました。若かった。。)。

コトの真偽はともかく(この記述自体、うろ覚えなんで検証もしません。あしからず)、仮になんらかの原因で、「そこいらで売られている牛乳」では、「胃酸でいったん凝固して、少しずつ消化される」という状況が阻害されているなら、化学の力で最初からむりやり固めちゃえばいいんじゃないか、と思ったワケですね。

で、クエン酸です。容赦なく、カレースプーンに一杯とり、300mlほどの冷たい牛乳を注ぐと、ドロ〜リとした「飲むヨーグルト」状態に。コレを一気に飲る。……果たして数分後、お腹ゴロゴロに……ならない! 数時間後、便通や便臭にも悪影響なし! これは素晴らしい! ということで、現在、俺史上最強な勢いで、毎週4L超の牛乳をガブ飲みしています。革命的。

長年の悩みがアッサリ解決してしまったのですが、ここであらためて、「牛乳でお腹ゴロゴロ」がなぜ発生するのか、「乳糖不耐症」など引きながら考察してみます。

乳糖不耐症のメカニズム、意外と複雑です。

  • 乳糖(ラクトース)の分解はラクターゼという酵素により行われる
  • ラクターゼは小腸に存在している(が、その量や働きに個人差がある)
  • ラクターゼの健闘むなしく、小腸内で消化吸収に失敗した乳糖は、水に溶けた状態のまま、大腸に進む
  • 大腸の重要は役割の一つは、消化が完了しつつある食物から余計な水分を吸収して、「いい感じのウンコ」を作ることであるが、乳糖が溶けた状態の「ウンコの素」は浸透圧が高く、腸はうまいこと水分を吸収できなくなってしまう(むしろ腸から内容物に、水分を与えてしまう)
  • さらに、腸管内の微生物が乳糖をエサにして、乳酸およびガスを生成する
  • この、「水分過多」「乳酸で腸が刺激」「ガス(特にメタン)発生」のトリプルコンボで、「お腹ゴロゴロ」が発生する

……あらためて書き出してみると結構致命的ですね。まとめてるだけでお腹がキリキリしてきました。

(しばしウンコ休憩)

……ふうスッキリ。で、ここからがようやく、本題です。

このような理由で発生するのが「乳糖不耐症」なんで、ワタシの編み出した、「酸で事前に固めちゃう」方式は、本来、効かないはずです。上記wikipedia項目には、親切なことに対処もちゃんと書かれているんですが、この中にも「酸で固めちゃう」という手法はありません。まあ、リクツからすると当たり前ですね。あくまでも問題は乳糖にあるのであって、糖と酸には、化学的な反応はないはず、ですから。

そうすると、怪しいのはホモジ(ゲ|ジェ)ナイズとパスチャライズ(しない)問題、あたりです。

「買ってはいけない」はすでに遠くなりにけり、ですが、この、「(そこいらで売っている)牛乳は、ホモジナイズ&超高温殺菌しているからダメ!」論陣を張る輩は、それこそ浜の真砂レベルで存在していて(「(ホモジ&高温殺菌したのは)牛乳のカス」と書いてるサイトもあったなあwww)、めんどくさいからいちいち掘り下げるのは、パス! フードサヨクは全員死ねばいいのに(あっ書いちゃった)。

とはいえ、可能性として考えられるのは、この、「ホモジナイズ&超高温殺菌」なんですが、調べても、これが乳糖自体に影響を与えているとは考えにくい。
「考えにくい」をマジメに考察していると、彼らの言い分に全部反論することになって鬼めんどいので省略。フード左翼は全員死ね(あっまた書いちゃった)。つーか、そんなに昔の牛乳を、金と手間暇かけて飲みたいんだったら自分ちで牛飼え(ゲップに含まれるメタンで地球が温暖化するらしいけどな)!

おそらくは、パスチャライズ云々は無関係で、ホモジナイズの方が原因のようです。生乳をホモジナイザーにかける、つまり、「物理で殴る」ことによって脂肪球が細かくなった結果、相対的に「安定した」エマルジョンとなり、胃酸での凝固が多少阻害される。そして「乳糖を含む水溶液部分もついでに絡め取られて胃に滞留するはずだった時間」が短縮されてしまい、液体のまま淀みなく小腸に流れてゆき、問題を引き起こす割合が増える、のではないかと。

ワタシの編み出した、「化学(物質)で殴る」方式は、要は牛乳をむりやり「不均質な状態」に戻してしまうことによって、消化時間が長く取られるようになって、結果、乳糖が腸管に直行する割合をかなり減らせている、ということなのではないかな、と。

対照実験としては、ホモジってない牛乳をガブ飲みしてみれば検証可能かとは思いますが、……

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……たけーよ! 仮にこっちに切り替えたら、月に5000円くらいかかるよ! かなり値段の高いプロテインが1kg買えちゃうよ!

ま、気が向いたらこっちも試してみます。

生協の「さわやか低脂肪乳 1000ml」
生協の「さわやか低脂肪乳 1000ml」。自分の環境では、タンパク質含有率(200mlあたりたんぱく質7.3g)とコスパ(だいたい150円台)と入手しやすさで評価するとベスト・オブ・ミルク、なのです。

おまけ1:
医師の方に、この件について質問していたところ、「牛乳のタンパク質(カゼインの方を指していると思われる)は、吸収効率悪いからあんまり摂ってもしょうがない」という衝撃の発言があり、ナニ! と思ったのですが、ま、吸収率については、それこそ個体をクローン培養して対照実験環境整えた上で、摂取後、定期的に体組成を分析でもしないと証明できないハナシなんで、ここでは突っ込みません。確かに、ホエイよりもカゼインは吸収効率が悪いようで、それを上記のような手法で「固める」ことにより、さらに時間がかかってしまう、という可能性はあるようですが、基本、キョーレツなph値(1〜1.5)の胃液に晒されるし、そこで活性化するペプシンとかの存在もあるので、実際のとこはなんとも。
そもそも、自分という個体にとってどうであるか、は、ほぼ証明不可能だし、なによりもお腹下して全部通過してしまう(あとウンコが臭くなるし)よりは遥かによかろう、ということで、あまり気にしないことにします。

おまけ2:
この話の前提となっている、「疲労回復にはクエン酸だよね〜」のくだりですが、昨今の研究ではどうも根拠レスなのではないか疑惑、の方が優勢なようですね。(参照→ クエン酸は疲労回復に本当に効くのか? – 美オス化計画 ほか、多数。。)
少し前にまことしやかに喧伝されていた、乳酸をどうこうとか、TCA回路がどうこう、とかは、ほぼ否定されているようです。とはいえ、上記リンクに書かれているように、主観的疲労度の低下、ストレス減少という意味では意味があるようだし、明確な副作用はないようなので、まあこれからもガンガン飲み続けます。

おまけ3:
クエン酸、サプリとして色んな種類のものが売られているようですが、ぶっちゃけ割高なんで、

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こんなんで十分かと。袋入り、1kgなんてのもありますが、結構吸湿性が高いので、個人的にはこれくらいの方が扱いやすいです。

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