PCKeyboardHackに設定切り替え機能を!

MacBookPro(Retina, 15-inch, Late 2013)を買いました。
心踊るニューマシンのはずなんですが、喜びも中くらい、といったおもむき。
前回購入のマシンはEarly 2010なんで、普段の買い替えサイクル(だいたい5年)からするとあまりにも早い。メモリ増量&SSD換装&光学ドライブ撤去、さらにACアダプタ交換と順調に延命対処も施していたので、まだまだ戦える! はずだったのですが。。

どうもこの夏を越えてから、頻繁に落ちる。夏の間は頻度もそれほどではなく、「ああ熱暴走か。。」とかノンキに構えていたのですが、もうすっかり涼しくなっているのに、ガンガン落ちる。末期は一日に2度くらい落ちる。さすがにこれは……と思って、再起動時のメッセージをコピペしてぐぐりはじめると。。

MacBook Pro (15-inch, Mid 2010): Intermittent black screen or loss of video

マ ジ か 。

林檎製品を買い続けてはや20年弱、とうとう「ハズレ」を引いてしまった。。しかし、ここまではっきりした不具合、さすがに無償交換プログラム行きなのではないだろうか。

Service Options
Apple Retail Store. Set up an appointment with a Genius.

よしよし。

Apple will service affected 15-inch MacBook Pro computers free of charge until three years from date of purchase.

購入3年以内、とな。イヤな汗を流しつつ、手元の注文履歴を発掘開始。たしか、先々代のPowerBook G4 1GHzを引っ張るだけ引っ張って、core iシリーズの新製品登場! とほぼ同時に購入したはず。そして、それはもしや2010年の春先ではなかったか。。

(数十分後)発掘完了。

ご注文日:2010/04/21

そう、今は2013年の10月。
詰 ん だ 。

まさかの林檎タイマー発動。

……という経緯を経たものの、このタイミングで下馬評どおりのHaswell/RetinaなMacBook Proシリーズ発表。買うしか。(シクシク)

購入にあたって用心したのは拡張性。iPhoneで味をしめたのか、ここ数年のAppleはメモリやストレージの拡張性を殺し、増設・換装といったお手軽ハックでは埋めることのできない格差を意図的に作り出すことで利益を上げる、という、消費者をなめくさった販売方針に舵を切りはじめている(モバイルデバイス用のフラッシュメモリ32Gの値段なんて原価1000円切ってんだろ。。)ようなので、ここらで泣きをみないためにも、まずは分解レポートをチェック。

MacBook Pro 15″ Retina Display Late 2013 Teardown – iFixit

どうも、マジでメモリはロジックボード直付けっぽい。proなのに。。しかし、SSDはPCIeなのでなんとかなりそう。この時点で「メモリ16GB/SSD512GB」が確定。あらためて価格表を見ると、「下位モデルを自分の要望どおりにスペックアップすると、上位モデルの標準価格と1万円くらいしか変わらない(しかもCPUスペックは下のまま)」ことが判明。

ズルい。ズルすぎる。。まあ、結局買ったけどな! 上位モデルを! (おこだよ〜★)

さて、長い長い前置きがやっと終わった。AppleStoreで購入した理由は、上記のようなBTOでムダを出さないため、なんですが、もう一つの理由が英語キーボード問題。

「自宅macはノート」というルールにしてからはや10年、英語キーボード至上主義者としては、並行輸入モデルとか怪しい商品に手を出さずとも、BTOで英語キーボードがサクっと選択できるようになったにも関わらず「なんかマニア(ドヤァ)っぽい」「かな/英数キーは意外と合理的」という理由で頑なに日本語キーボードを選び、配列だけプロファイルいじってASCIIにする、といったハックを続けていました。

そんな私も、ここ数年のMac用キーボードのラインナップの貧弱さにキれ、KeyRemap4MacBookPCKeyboardHackの存在を知るに至り、PCキーボードを導入して配列を弄って使うようになり、会社用にFILCOのcherry黒軸を導入してみたり、自宅用に東プレRealForceを導入したり、と着実にアレゲの道を歩み始めたわけです。

さて。KeyRemap4MacBookには「左右のコマンドキーを「英数/かな」としても使う」という設定があります。冷静に考えれば、モディファイヤキー、というのは他のキーとセットで使うためにあるわけで、単体で押す、という動作は想定されていません。つまり、そこに動作を割り当てることができる。これは素晴らしい着眼点。英語キーボードでも「英数/かな」の一発切り替えができる、となれば、私は晴れて内蔵キーボードを英語キーボードにできる、というわけです。

素晴らしい。(ポチクリ)

数日後、新macは無事届き、長い長い移行作業を経て、ようやくみなさまお待ちかねのキーボード設定。先代の設定を注意ぶかく移植していくわけですが……。

まず、大前提として、ほとんどの時間は外付けのRealForceで過ごすわけですから、こいつのための設定が必要。Macのキーボードをよーく見ると、いつの頃からか、optionキーには「alt」と小さく書いてあります。つまり、そのまま接続すると、windowsキーボードのaltキーは、optionキーとして動作するわけです。多くの場合、altはmacで言うところのcommandの位置、すなわちspace barの左右にあるので、これはよろしくない。

command←→option

という設定を、PCKeyboardHackにかけます。

……アレ、今度は内蔵キーボードのcommandとoptionが引っくり返っちゃった。。まあ、当たり前か。ならば。

option←→command

という設定を、さらにKeyRemap4MacBook側にかけ、

□Don’t remap external keyboards

にチェックを入れます。よしよし、なんだか引き返せないエリアに足を踏み入れてる気がしてきたけど、目標は達成できたぞ。。

……アレ? 外付けで「コマンドキーで「かな/英数」」ができてない。そりゃそーだ。スルー設定ちゃったもん。まあそれはあとで考えるとして……。アレ、内蔵キーボードでも動作しない。なんで?
どうやら、この機能はキーコードのスワップとは衝突してしまうらしく、KeyRemap4MacBookでcommandキーの配列をいじってしまうと動作しなくなる模様。それに、「Don’t remap」をチェックしちゃうと、どうやっても外付けで「英数/かなをコマンドキー空打ちで」は実現できなさそうなので、この方向もダメだ。

……(数時間経過)……わかった。妥協しよう。

●外付けキーボードにおいて、command(windowsキー)/option(alt)のスワップ
●外付けキーボードにおいて、commandキー空打ちで「かな/英数」代用
●内蔵キーボードにて、command(windowsキー)/option(alt)の正常動作

は死守。

●内蔵キーボードにて、commandキー空打ちで「かな/英数」代用
●外付けメインで使っているとき、内蔵のcommand/optionも正しい配列で

はあきらめる(利用状況・頻度から考えると、まあ妥当かな)。

という方針での設定の結論。

●PCKeyboardHackで、command(windowsキー)/option(alt)を引っくり返す
●KeyRemap4MacBookで、「RealForce用(=どのキーもスワップしない+commandで「かな/英数」代用)」「内蔵のみ用(=command/optionをさらに引っくり返す)」を用意し、AppleScript経由でこの設定をトグル処理するShellScriptをキックするようにしてメニューバーに常駐させ、状況に応じて切り替える

ここに辿り着くまで、長かった。。

ま、PCKeyboardHackにおいて、設定を切り替えることができれば、こんな苦労はせずとも「スワップする/なにもしない」という切り替えをもたせることによって、やりたいことが実現できる、んですけどね。。

というわけで、作者の方よろしくお願いしますm(_ _)m

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