お帰り、FinderPop。

昔話ですんません。

ジョブスがOS 8にコンテクストメニューを与え賜うたとき、一つボタン信者のマカーたちは思った。「コントロールキーを押しながらマウスボタンを押すなんてまっぴらだ。もっとエレガントな実装があってしかるべきだ」と。で、(ワタシの記憶が確かならば)Appleの中の人が、ボタンを長押しするだけでコンテクストメニューが「ポップアップ」する、「FinderPop」というとてつもなくスバラカしいユーティリティ(コンパネ)を書いた。

で、こいつは「コントロールキーなしのポップアップ」という当初の目的に加えて、山ほどの細やかな(そして、使い勝手を格段に向上させる)機能を併せ持っていたんだけど(……って思い込んでいたんだけど、「A few more think that control-free popup also works fairly well.」って一番最後に書いてあるから、この機能はむしろオマケだったのかなあ。私自身もラウンチャとして使っていたし)、なかでも

  • アプリのアイコンを専用フォルダに登録しておいて、それをインライン(ポップアップの第一階層に)表示
  • メニューバー(の空いてる所)をワンクリックすると即座にポップアップ

という二つの機能のコンビネーションにより、「画面上にムダな場所を取らず、単独ラウンチおよびドラッグ&ドロップが可能で、しかも体感レスポンスが最速のラウンチャ」として機能させることができたんですねえ。

で、OS Xが出たときに当然FinderPopは存在しなくなってしまったんだけど、ワタシは「きっと誰かがすばらしいコンテクストメニュー拡張をやってのけるに違いない、だってOS Xは今までよりもずっと自由なOSなんだから」と楽観していた。

でも、それは現れなかった。少なくとも、フリーで使い勝手の良いものは。

……で、8年が過ぎたわけです。帰ってきましたよ、我らがFinderPopが。OS X対応になって。では落としてきます。

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