「DDoSライクな」手法で話題を呼んでいる欧州Lycosのスパムサイト攻撃スクリーンセーバが、現在利用できなくなっている。ダウンロード用サイトもアクセス不能の状態だ。
スパムサイトに対してスクリーンセーバを使った分散型集中アクセス攻撃をしかけていた欧州Lycosのサイトが、12月1日に利用不能となった。
ということで、ココにあるらしいので後で取って来よう。OS X用はもちろん、OS 9用もあるところに熱を感じます。週末は総攻撃つーことで。
[2004-12-04追記]
お、トップページだけは復旧したみたい。がんがれ>中の人
[2004-12-7追記]
make love not spamサイトから、”stay tune”の文字が消えた。今回のlycosの動きには批判的なものが多いみたいだけど、正直何がよろしくないのか、よくわからない。スパム発信源かどうかを判定するルーチンがマズいのならば、それは修正すれば良いし、そもそもそんなものをいつまでも配布できないだろう。それは純粋に技術的な問題で、倫理的な問題とは別のはずだ。この行為がDDOS攻撃で、法的に許されない、というのはまったく正当でない。スパムに対する防衛行為として、スパム発信元のネットワーク資源を一定量消費する行為を認めるべきだと思う。スパムメール送信のコストとリスクを増大させることが、正当な商行為への復帰をうながすもっとも簡便な手段だと思うんですが、違いますかねえ。
[2004-12-16追記]
It has been reported in the media that fake software is being circulated on the Internet under the “makelovenotspam” name, which is actually not a screensaver but a computer virus.
Please note that the “makelovenotspam” initiative has been discontinued. There is no point in trying to obtain a copy of the screensaver, as it will not function anymore. Moreover, you may be offered a computer virus which has nothing to do with the original campaign, and may actually be harmful to your computer and the data stored on it. You are therefore advised not to download or install any software purporting to be the “makelovenotspam” screensaver, and to remove any copy you may have on your PC.
ということで、ニセmakelovenotspamが出回っているそうです。ご注意を。しかし、ディスコンですか。なんか、この件に関しては充分に公開された議論がなされないままどこかからストップがかかったような印象を受けるんですが。。スラドも完全スルーだったし。。深読みしすぎですか、自分。
[2005-02-13追記]
あれから時々この問題をしつこく思い出しているんですが(粘)、DDoSを認める、というやり方を開拓時代チックというか、ハンムラビスタイルというか、忠臣蔵世界観というか、みたいなものだととらえると、まあコレはやっぱりダメだったのかなあ、という気がしてきています。つまり、「仇討ちのパラドックス」というヤツですね。あ、ぐぐってもダメです。ヲイラが今考えましたから。この言葉。
状況を分解してみます。
1●仇討ちオッケー、な世の中
2●つまり、国家権力が、個人の個人に対する生殺与奪を認めている
3●これは、「国家による個人の生殺与奪」の代行行為に対する許可である
4●仇討ちが頻発する、ということは、国家の名のもとによる殺人行為が頻発している、ということである
5●個人の自由裁量は結果として狭くなる
……ということではないかと。
ちなみに、2が存在しなかったりテキトーだったりするのはただの無政府状態かと思われますので念のため。
まあ、江戸時代の敵討ちシステムなんかについてはいろいろ考察があるようですが、いずれにしろ忠臣蔵をみてスッキリするのは保守マンセーに直結しやすい何かをはらんでいるなあ、と。アレ、話がそれた。
結局のところ、DDoSはやらない(そしてその行為をエライ誰かに許可してもらう必要なんかない)、ということを反スパム陣営が決意することによって、物事は解決に進んで行くのだ、と思うことにします、ハイ。