nmlユーザにとって異常にお買い得な本が出版された件

本書のスバラカシさについて、いろいろ書きなぐってみたんですが、どうにもまとまらないのでそっちの稿はボツにして、旬がすぎないうちにまずはご紹介。

このNAXOSを聴け!

このNAXOSを聴け!

発行:青弓社
ISBN978-4-7872-7235-5
松本 大輔 著
定価:1,800円+税


ま、タイトルから推して知るべし、NAXOSレーベルからピックアップした100枚のレビュー集。ロマン派ベタベタなのが好みと推測される、著者の独断で選んでいる(ピックアップされているのは、必ずしもそうとは限らないんですが)ので、いわゆる「教養としてのクラシック」的な観点から言うと、何の統一性もないラインナップです。(だ が 、そ れ が い い。)

洋楽CDのライナーノーツに、やけに思い入れたっぷりの解説がはさまっているのがありますが、アレばっかりまとめて読まされるめる感じの本です。20000アルバムになんなんとする、ある意味「ラインナップに歯抜けのない」NAXOSのアーカイヴをかきわけていくには、こういう乱暴なくらいの思い入れが溢れているガイドがむしろ気持ちいい。

で、ライナーノーツだけの本、という企画がもしあるとしても、メインディッシュである音楽は聴けないわけでなんとも物足りないわけですが、そこで、我らがnmlの登場であります。本を片手にCD番号(カタログ番号)をポチと入れると即、解説されている曲が! 当たり前ですが、これはヒジョーに画期的な楽しみであります(ま、最近はようつべとか色々便利なナニもありますけどね)。nmlのいまひとつなインターフェースについては再三ここでやんわりと断罪しているわけですが、あの無意味にいい位置にあるCD番号検索窓はこの本のためにあったんですねー。

さらに、一節読むごとに一枚ずつかけていくとすると、なんと100×70minもの長期間楽しめるのであります。一日二時間、この本に費やしたとしても58日間。今日び1800円では萌えフィギュアの一体も購えないわけで、このご時世にまことにお買い得なエンターテインメントである、ということをここで声を大にして訴えたいわけであります、ハイ。

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