拳功房で(ひさびさに)稽古

何年ぶりかで拳功房の稽古に行ってきました。

拳功房主宰の山田先生(ウチでは勝手に「山田編集長」と呼んでますが)とは、縁あって、池袋道場→高円寺道場時代に一年弱ほど(実質は半年くらいかな〜)通っていたのですが、当時私が腰を痛めていたこともあり、北葛西に移ってからはとんとご無沙汰していました。

現在は均整のおかげで腰も治り、無極会に通っているのですが、陳氏の(というか拳功房の)バチバチしばき合う感触も懐しく、いろいろついでもあって久々にお邪魔した次第です。

山田編集長にはときどき本をいただいたりと、日頃お世話になっていることもあり、一度は顔出さないと、という気持ちもあったのですが、無極会で、きわめて「おとなしい」修行を一年間やってみて、果たしてその効果は? 他でも通用するのか? という好奇心が一番大きな動機でした。

なお本来、私のような初心者/初術者がホイホイと道場をわたり歩くのはあんまり行儀が良いこととは思えないのですが、ここはやはり、後述の「開かれた検証可能性」というところを自分で実践できていないと本当の武術愛好者とは言えないのではないか、と思います、ということで自己弁護自己弁護。

道場に行ったのは午後も大分回ってからだったので、基本功等は終了しており、三才剣を使った稽古から参加。はじめて触る「剣」に少々とまどいましたが、まあどうはいっても中拳ですから、基本の動きは一緒、ということでなんとか動きを真似て動いてみました(「中華剣はペラっとしている」という知識はあったものの、剣道を何年かやっていた身としては、「峰」側でも切りつけられる、というのが一番混乱しますね。。)。長いものを持っていても、身体の重心の動かし方は一緒なので、軸がしっかりしていれば、案外剣先はそれについて来るものです。

次はサンドバッグ。突きはともかく蹴りは無極会では全くやっていなかった(というかまだそこまで私が到達していない)ので、分脚とか後ろ回し蹴りとかでヨロヨロ、と。ただ、最後にやった靠は、日頃やってる「歩き」の延長にある動きなので、実に自然に身体が動きました。まっすぐ載せた体重がサンドバッグに伝わる感触はなかなか気持ちの良いものです。「ああ、拳功房時代はこういう時の骨盤の立て方がわかってなかったなあ」と(ただでさえ悪い腰をさらに痛めまくっていた日々を)懐しく思い出しました。

さらに対面してのコンビネーション。最後の方の突き蹴り8コンボくらいを攻防するのはサッパリ覚えられず、いちいち教えながらの攻防となってしまったIさんはじめ、道場のみなさまには多大な迷惑をかけてしまいましたが、最初の方の突きを受け流しから押し返す動きなどは、その昔(陳氏老架の)抱虎帰山教わって、「腹が動いてない。全然ダメ」「???」となったことなどを思い出しつつ、むしろ当時よりもよく動けるようになっているなあ、と実感。

とまあここらでお暇(それでも2時間半くらいやってた)したんですが、聞けば彼らは10時から17時くらいまでずっとやっている(途中で帰る人もいますけどね)、とのこと。そりゃサンドバッグ吊ってる帯も切れますわな(実話)。

# ちなみにサンドバッグが(たぶん八極の)突きで上下に揺れまくるのは初めて見ました。どういう発勁してるんスかねホント。。

というわけで、結論としては、無極会でやっている動きは拳功房でも通じる(表面的な内容は相当違いますが、基本原理には相通じるものがある)、と感じました。見せかけの表演でもなく、力まかせの打撃でもなく、人体の構造、武術の理論を真摯に極めようとするその姿勢はいずれも同じ、ということですかね。拳功房、無極会、どっちも素晴しいですよ、ということで、ひとつ。

とはいえ、拳功房で急に動くと、さすがに体幹だけではなく、その先の骨格筋も大分痛めつけることになるので、翌日は派手な筋肉痛になりました。(上腕三頭筋いたい。。)

「増補改訂版 武術の構造―もしくは太極拳を実際に使うために」ちなみに、拳功房のリクツをてっとりばやく知るにはこの本、ですかね。ネット上ではいろいろ批判も多い(ただ、そのほとんどが厨二レベルか、理屈に理屈を重ねた類のもので、前者は論外として、後者も「検証可能性の開示」という意味ではマトモに取りあげるレベルにない)ですが、徹底して「実証できることしかやらない」という気骨がある、なかなか真面目な本だと思います。

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